番長皿屋敷から思うこと

先日、落語で怪談「番長皿屋敷」を鑑賞しました。

悲惨な物語は知っていましたが、落語の中では少しコミカルに描かれる主人公のお菊さんがいて、気持ちがほっとしました。

江戸が舞台の番長皿屋敷と、姫路が舞台の播州皿屋敷がありますが、どちらも物語は類似しています。姫路の方が、時代背景が古いようです。

この有名な怪談は江戸時代から近代にわたり、浄瑠璃、歌舞伎、落語、小説、映画になっています。

ここまで、伝承され今も尚、私達の心に響くのは何故なのでしょうか?

考えてみると、現代のように男女同権でなかった時代に、何の反論も出来ずに生きた女性の無念さが、悲劇のストーリーとして継承されてきたのでしょう。

封建社会が強く、主従関係や義理や家族関係に縛られ、非道な出来事が多かった時代・・・

特に女性は生きにくい時代・・・

主人公のお菊さんも、非道な出来事に巻き込まれて亡くなってしまう。

その無念をはらすために、亡霊となって復讐を遂げるそのストーリーは、時代が変わっても人々の共感を呼び今日に至るのでしょう。

現代に生きる私達にも通じる社会が、まだ残っているのかもしれないですね。

残念ですが・・・


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