生きている以上、困難や苦労は当然経験します。でも希望を無くしたり、不幸だと思うことは必要ありません。バランスの取れた宿命を持って生まれたなら社会に役立てるような生き方をすることです。自然界に例えると日照りに雨を降らせるような生き方をすると、自らの生き方が生きやすくなります。それだけでなく、将来バランスの取れた宿命を持つ子供が生まれやすくなります。先祖の恩恵はこのように繋がっていきます。逆に自らの生き方をバランスの崩すような生き方をすると、人生が辛くなったり将来の子孫に影響が出ることになります。
ここまでで「人は生まれてなぜ死んでいくのか?」が少しおわかりになったかと思います。宿命のバランスが取れた生き方をすることで、家系や、人間社会が自然界全体のバランスを調整するのに、自然があなたを必要としたから生まれてきたのです。
その役割を果たし終えたと自然が判断した時にこの世を去ることになります。しかし、生まれてきたのと同様に死を決めるのは自分でも、他の人間でもありません。自然が決めます。
私達はこの世に生を受け、それぞれに生まれ持った宿命のバランスの崩れを調整する生き方が求められます。つまりはそのような生き方をすることが人間社会における、強いては自然界における人間の役割であり、生きる目的なのです。
個人の人生や幸福だけでなく、先祖からの恩恵や、因縁、子孫の繁栄を視野に入れた生き方を考えることができるのが算命学です。個人の宿命を解釈するには両親や祖父母、さらに先祖の生き方を知っていく必要があります。算命学の理論と技法からはこれらのことが読み取ることができます。