五徳とは ②

★福徳

自分が幸せと感じているなら、福徳です。金銭に恵まれていても、なくても、楽しいとか、健康だなと感じても、感じなくても、幸せと感じたなら、それは心の安定を表します。守備本能は生きている上での安定や、協調を意味します。

★寿徳

自分が健康で過ごすことの幸せが寿徳です。寿は健康、未来を表します。未来に向けた伝達本能であり、身体においては健康を表します。

★禄徳

財産を得て幸せとなるのが、禄徳です。禄はお金です。魅力本能は人を引き付けます。人が魅力的と思うサービスや物を提供することで、財が集まってきます。

★官徳

名誉、権力の社会的地位を得ることの幸せが官徳です。これらを得るための攻撃本能による行動力も名誉となります。女性は夫の社会的地位で、官徳を得ることもできます。

★印徳

知識や教養を得ることが印徳です。習得本能により知識を得て、経験値を育てます。人生の中で悟りを得ればそれが幸せを意味します。

【五徳のバランス】

人間を器として考えてみてください。今まで説明した五徳が二個ずつ、バランスよく入っていたら良いと誰でも思います。

例えば、官が無い人、多い人、全てある人様々です。欠けているからといって悲観することはありません。自分の宿命に無いものは、固執しないで生きていけばよいのです。

官の無い人は名誉や権力にこだわりを持たず、禄が無い人は必要以上のお金に固執しないようにしなさいということです。

五徳が欠けていても後天運が回る時に補うこともできます。

人生はバランスのシーソーゲームのようなものです。陰・陽の法則のあるように奢らず生きることが大切なのです。

宿命における五徳の割合は決まっています。個人だけでなく家族の中でも決まっています。例えば父親でも母親でも宿命の枠を超えて仕事で成功すると、その分家族の誰かの徳がなくなり犠牲となります。世界をみると、富と貧困の国があります。経済的先進国は困っている国の支援を行うことで、自国の富が大きくなりすぎないように、バランスを保っているのです。

要するに五徳の総量は決まっているわけですから、ある徳を宿命が決めている以上に取りすぎてしまうと、他の徳を減らしてしまうということです。

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