宿命は本人の意志によるところではなく、この世に生を受けた時に与えられるものです。子供の時から算命学の知識を知って生きていくのなら、自分の宿命を知っての生き方もできますが、殆どの場合は知る由もありません。
そのため、私達は自然と宿命から外れた生き方になってしまうことが多いです。けれども、自然はほってはおきません。知らず知らずの間に、人生を宿命通りに戻そうとする自然の力が動きます。このことを「光影現象」といいます。
私達は宿命の道を紆余曲折しながら、生きています。曲がりくねっていても道から外れなければ、淘汰されることはないのです。
自分に合わない仕事や結婚を続けているのは、辛いものです。それでも私達は、頑張ってしまうことが多いです。そうすると生き方は、どんどん宿命から外れていきます。
宿命から外れていても、自然はいきなり淘汰はしません。色々な場面でサインを出して、生きる邪魔をしてきます。自分に合わない仕事はストレスを感じ、身体に疲労を与え、精神にダメージを与えます。病気になりやすくなります。このサインを感じ取り、軌道修正できれば良いのです。そのまま軌道修正せずに頑張り続けると後戻りできないところまで、宿命から外れてしまいます。最後は淘汰されてしまいます。
光影現象は自覚症状がありません。外れていく度合いはわからないのです。ところが宿命に戻そうとする時は大きな力が働きます。苦しみや痛みを伴います。精神的なものや、健康という形で現れます。大きくならないうちに、初期の段階で修正することが苦痛は少なくすみます。
大抵の人は普通に生きていれば、宿命は消化しながら生活しています。この普通の概念が個人によって違います。人とは比較ができません。「自分の身は自分で守る。」この習性が子供の頃から培われるような育ち方をすることが大切なことと思います。