一陽来復(冬至)

暦の上では立冬と立春の真ん中にあたります。

「一陽来復」という言葉を聞いた方もあるでしょう。その昔農耕の再生の力をもたらす神聖な旅人がやってくる日と信じられていました。日本では弘法大師が村を巡るという伝説も伝えれられています。

一陽来福とは、元々は古代中国の易経にある言葉です。夏から秋、そこから冬に向かって太陽が出ている時間が少しずつ短くなっていく。冬至はその頂点です。その後は少しずつ昼が長くなり陽の気になっていく。

そこから転じて悪いことが続いた後には良いことが巡ってくることの意味に使われたりします。

この世の中は陰と陽の繰り返しです。冬至は闇が一番極まった所です。その後は陽が長くなっていく。

つまりは陽に転ずるには、陰である闇が深まらなければならないということです。

冬至の日には風邪を予防するために柚子湯に入ったり、小豆の赤い色が邪気を払うので小豆粥を食べたり、南京(かぼちゃ)銀杏(ぎんなん)など「ん」のつく食べ物を食すことで「運」を呼び込むとされています。

この「ん」がつく食べ物を食べる風習は「いろはにほへと」の最後は「ん」で終わることに由来していると言われています。

冬至の行事は邪気払いや、良い方向へ転じますようにという願いを込めた習わしの日です。年が改まる前に神聖な気持ちで迎えましょう。


友人に頂いた柚子と南京で一陽来福を迎えよう!

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