俳句の世界

私が句会に参加し始めたきっかけから、お話したいと思います。たまたま健康診断で行った近所の病院の待合室でした。私の目の前に座っていた上品な女性が、私のことを名字でなく名前で呼んでくれたのです。そう、見覚えのあるお顔です。私の小学校の同級生のお母様でした。

久々にお話をする中で、先生が(ここからは先生と呼ばさせて頂きます。)所属されている句集を読ませて頂きました。私はそれまで俳句には全く興味がなかったのですが、先生の物腰と語り方から、俳句の世界を知りたいと思いました。

あれから15年あまりの歳月が経ちました。仕事で忙しくて、中々句が作れなかったり、投句がギリギリでご迷惑をおかけしたことも多々ありました。それでも先生は、辞めたら駄目とおっしゃって、私を叱咤激励しながら指導してくださいました。

毎月7句、投句します。毎月の出来事を季語と共に五七五で表現する。思いは深く、でも説明文にしないこと。

15年余の月日の思いが句集になっています。読み返して懐かしんだり、励まされたりすることもあります。読む力は活力になります。続けてきて良かったと思っています。辞めたいと思った時は何度もありました。その度に先生に励まされて続けてこられました。

継続は力なりです。

その先生も昨年の5月に永眠されました。

【思ひ出と二人三脚夏の果て】

タイトルとURLをコピーしました